2009年11月30日

EUの2021年から「CO2排出ゼロ」義務化の意味



「EU(欧州連合)の27ヶ国は、2021年以降に新築される住宅、オフィスビルなど全ての建築物のCO2の排出をゼロにすることで合意した」 という昨日のブリュッセル発の日経記事は、いよいよ来るものが来たと身震いを感じさせました。
急いで朝日、読売、毎日の国際ニュース欄をネットで調べてみたが、どの社もこの重大な記事を取り上げていない。
特派員の意識が薄いのか、それとも日経のスクープなのか?

日経の記事によると、来年の1月に閣僚理事会で正式にこの指令を採択し、2年以内に各国は国内法を改正して、CO2排出ゼロ建築を2021年から義務化する。

さて、このCO2ゼロの内容である。
以前から、EUでは2011年から全建築物のパッシブハウス化が義務化されるという話は聞いていた。
ご案内のように、パッシブハウスというのは、平方メートル当たりの第1次年間消費エネルギーを、120kWhに抑えようとするもの。
各家庭の2次エネルギーだと44.4kWh/m2となる。
日本では、とても達成不可能と考えられる数値。

私が、hiroさんの協力を得て、日本で達成出来る目標値として今年のホームページ掲げたのが2次エネルギーとして52kWh/m2であり、1次エネルギーでは140kWh/m2であった。
この数値でも、給湯エネルギー消費の多い日本ではかなりきつい。
1日1回のシャワーで良いとするヨーロッパ人ならば、2次エネルギーは7kWh/m2でおさめられる。家が寒いので浴槽に肩まで浸からなければならない日本の家庭の場合は、とうしても15kWh/m2となる。エコキュートだけではダメで、50万円を追加してYAZAKIの太陽熱集熱器付きのエコキュートにしなければ7kWh/m2におさまらない。
それと、冷蔵庫、洗濯機、照明などの家電を全て最新のものに買い替え、食器洗浄器や電気カーペットを家庭から追放してゆかないと、2次エネルギーでの44.4kWh/m2はとても達成出来ない。

日経の記事では「新築住宅やオフィスビルからCO2を排除してゆく」ということの具体的な内容が良くわからない。
記者の勉強し、突っ込んで取材した記事ではないせいだと思う。
これはパッシブハウスの完全な普及を図ろうとする合意なのか、それよりも更に進んで家庭での2次エネルギーを44.4kWh/m2からゼロにしてゆくということなのか。
あるいは、パッシブハウスの性能のままで、太陽光とか風力発電で44.4kWh/m2を補えばよいということなのか?
いずれ、そのどちらであるかは次第にハッキリしてくるであろうが、ともかくQ値2.7 Wでさえ達成出来ないでいる日本でも、その3倍以上の性能が、住宅だけではなく全ての建築物に求められる時代が、すぐそこまでやってきている。

ご案内のように、多くの人々は鳩山さんの言う2020年までに、1990年比でCO2を25%削減するという大風呂敷に、何となく心情的に賛同している。
それは、電力、鉄鋼、自動車、家電などの大メーカーが対応すべき問題で、自分には関係のないことだと考えているから・・・。
しかしEUでは、CO2削減は、個人の自由を縛らないと達成出来ないと考えている。

ほとんどの日本人は、個人住宅は自分がなけなしのカネを払って建てるのだから、どんなものを建てても、誰からも文句を言われるスジがないと考えている。
今はカネが足りないので、ともかく土地を手当てし、家の性能はアパート並であっても、長期的にみれば利殖になるので、そこいらの安い工務店に発注すれば良いと考えている人も多い。
住宅のQ値を2.7Wにするか、その1/3の0.9Wにするかの選択は個人の価値観の問題。
つまり、初期投資をして光熱費を削減するか、長期に亘って光熱費を払い続けるかの選択の問題だと考えている。
Q値0.8Wのセントラル空調換気住宅を建てるというのは、個人の価値観とこだわりの問題に過ぎないという考えもある。

これに対して、EUの合意は、個人の価値観や勝手を認めない、という決定。
家を建てるということは、個人の趣味や事情で勝手に建てることは許さない。
新築住宅を建てることには、社会的な責任を伴う。
どうしても、新築住宅を建てたいというのなら、Q値が0.8W以下で、寒冷地では0.6Wという性能を守りなさい。
それが守れないなら、新築住宅を建ててはいけません。
貴方は新築住宅のオーナーになる資格はありません。
建築権を剥奪します!
義務化というのは、拘束されること。
個人の自由が束縛されること。
その束縛を認めてゆくという道を、今まさにヨーロッパの人々が選択しょうとしている。

そして、これは何も新築住宅に限ったことではない。
ドイツが昨年の7月に先鞭を切って採用したエネルギー・パス制度。
これが今年から順次EU各国でも採用されてきている。
つまり、個々の全ての建築物の「省エネ性能表示の義務化」。

このアパートの年間家賃は4800ユーロだけど、年間燃費は200kWh/m2で2000ユーロはかかる。合計6800ユーロ。
一方このアパートの年間家賃は6000ユーロと高いけれど、光熱費は500ユーロ。
どちらがお得ですか?
性能表示の義務化は、こうした家賃プラス光熱費だけでなく、さらにはそのアパートの生活快適度も公にした。
このため、アパートやレンタルオフィスで猛烈な断熱改修ブームが起こってきている。

つまり、新築住宅だけではなく、ストック住宅や古いビルも、個人の趣味や価値観だけに左右される時代ではなくなってきている。
古い家を断熱改修しないと高く売れない。
個人の財産権にまで省エネ化、CO2削減の波が襲ってきている。

私が、鳩山さんに、CO2の25%削減を叫ぶのなら、率先して母親が住む豪邸や、自分が住んでいる豪邸を断熱改修して、Q値を0.8Wにしなさい。
「それをやらずして、CO2の25%削減を叫ぶ資格がありませんよ」 と言っている意味がお分かりいただけたと思う。
ともかく、坪60万円以上の高価な住宅を建てようとする人は、Q値が0.8W以上の性能を持った省エネ住宅にする義務があるということ。
この義務を果たせない人は、これから家を新築してはならない。

EUの合意の内容は、具体的にはそのようなものだということです。



posted by unohideo at 09:09| Comment(3) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

あぅあぅwww人 妻 の セ ッ ク スって激しすぎwwwww
騎 乗 居で俺のムスコの上をカエルみたいにぴょんぴょん飛び跳ねてたしwwwww
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つーか俺そんな激しいプレイされたら1分も我慢できないっての!!!!www
気が付いたら何度も中にどぴゅどぴゅしちゃったよwwwwww(ノ∀`*)アチャーwww

http://Tell.MoMoRinGo.net/05lz2os/
Posted by チキンヘッド at 2009年12月01日 11:10

社長令嬢の子と八メてきたんだがとんでもないヱ ロ 女だったぞ!!!!(`・ω・´;)
俺のチ X ポ勝手に使ってバ イ ヴ扱いだしな!!ずっとオレの上で腰振りまくってたよwwwww

しかもコイツのお金の価値観って1万とか100円くらいのレベルだし!!www
「少ないけど…」って10万を現ナマで渡してくるとかマジで吹いたわwwwwwww

http://bem.chories.net/5qjiwqi/
Posted by グァバ at 2009年12月04日 03:13

http://ome.world-wife.com/ohtqr4w/
↑↑
ここにいる奴オレがクンニ好きって言うと嬉しそうにおマタ開いてくる奴ばっかwwwww
いつもお〇んこがフニャフニャにふやけるまでペロペロしてやってるよwwwww

つかクンニ好きのおかげでオレって普通に逆¥してる奴の2倍くらい稼いでんじゃね?wwwww
先月とか10人のお〇んこ舐めて50万稼いじゃったしなー!!!!(* ̄ー ̄*)v
Posted by 超バター犬 at 2009年12月05日 07:57
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