RC造 (鉄筋コンクリート造) で、内断熱と外断熱のいずれが良いかと聞かれれば、「それは外断熱の方がベターですよ」 と言える。
しかし、木造や鉄骨造で、「外断熱は素晴らしい」 と言って外断熱しかやっていないダイワハウスをはじめとした多くの住宅業者は、絶対に信頼してはならない。
なぜなら、柱とかスタッドの間に充填断熱材を入れられるのに入れていないというのは、「出来るのにやらない手抜き工事業者」 と言えるから。
とくに木構造で、充填断熱材を入れていないのは、世界の中で日本の自称「壁内通気工法業者」だけ。
壁内に空気を循環させたかったら、壁内用のダクトを設置すべきです。
それを設置していないから、木材は激しく収縮と膨張を繰り返し、造作材は暴れるし、クロスと木部にクラックが生じてクレームの山。
いくらコーキングをして回っても、とても追いつかない。
本当に施主のことを考えるビルダーだったら、こんなクレームだらけの住宅には、まともに付き合ってはおれない。
鳩山内閣が野垂れ死にした後に登場した菅内閣。
「2020年までに、1990年比でCO2を25%削減する」 という国際公約は、いつの間にか霧散してしまったかのよう・・・。
しかし、「2050年までには80%削減しなければならない」 という国際社会の認識は、いささかも変わってはいません。
つまり、30年先を考えると、50mm程度の外断熱だけではダメで、90mmないしは105mm、あるいは140mmの充填断熱に、「プラス外断熱」 を真剣に考えてゆかねばならない。
それ以下の住宅は省エネ不良住宅として、断熱改修の対象になってしまう。
このプラス外断熱として何を選ぶかが大問題。
当然のこととして、断熱性能の良いネオマフォーム系のフェノール樹脂か、EPSを選びたい。
ところが、このいずれもが非透湿系。
充填断熱にウレタン系の現場発泡を用いている場合は、非透湿系だから外断熱に非透湿系断熱材を選んでも結露の心配なし。
一条工務店のi-cubeのように、充填も外断熱もEPSという場合も結露問題はなし。ただし、エアコンの冷媒管やドレーン配管には相当手こずっているようだが・・・。
問題になるのは、充填断熱にグラスウール、ロックウールなどの繊維系断熱材を選んでいる場合。
この場合、冬期の壁内結露をふせぐために石膏ボードの下にベバーバリアを施工。
そうすると、万が一室内に湿気が洩れたばあい、内側のベバーバリアと外側の非透湿断熱材に挟まれて、いつまでも閉じ込められてしまう。
当然、結露の懸念も出てくる。
これを避けるには、インテロのような夏期に室内側に湿度を排出してくれる特殊な防湿材を採用しなければならない。
残念ながら、日本ではこのインテロがヨーロッパのように安く、一般に普及していない。
このような事情があるので、充填断熱材として繊維系を用いた場合は、外断熱も透湿系の断熱材としなければならない。
現在、世界的に用いられているのがロックウールと木質系の堅い繊維。
木質系は燃えるので、防火認定をとらねばならない。ある程度は燃えるけれども、表面が炭化すると内部までは類焼しないという認定を・・・。
すでに、エコボードなど認定済みのものがある。
しかし、かなり燃えるので、私はどちらかというとロックウール派。
さて、プラスの外断熱に防火認定のロックウールを用いる場合には2つの方法がある。
1つはKMブラケットを用いて、厚さ60mm、ないしは100mmの溌水性ロックウールを挟み込んで施工する方法。
これは、北海道ではかなりの実績があり、私のホームページの 「S邸のチャレンジ記録」
の中の 「断熱」 の項を開いていただくと施工詳細がわかる。
このKMブラケットだと、タイル仕上げも可能なので、出来るだけメンテナンスフリーを考えておられる方にはお薦め。
もう1つが、ドイツで開発された75キロ級の密度と硬さを持つロックウールを、透湿系の接着材で構造用合板に張り、メッシュを入れてこれまた透湿系の左官で仕上げ、透湿系の塗装で仕上げるという方法。
すべて透湿系だから、外側に通気層が不要。
それで、壁内に漏れた湿度は外部へ吐き出され、壁内結露が防げるというから、ドイツでは木造住宅では木の繊維とともに普及している。
鉄筋コンクリート造では、どちらかというとEPSが多い。
しかし、上階への火の類焼のことを考えると、鉄筋コンクリートの外断熱の場合でも、私はロックウールを推奨したい。
しかし、今までその施工現場を見てこなかった。
幸い、大宮の新設される住宅展示場で、北洲が206のスタッドに140mmの充填断熱材を施工し、プラス外断熱としてアルセコを採用。
そのアルセコの現場が始まったので、拝見してきた。
まず、土台に沿ってアルミのベースレールがとりつけられる。
出隅部はトメ加工。
サッシの下部には水切り板が取り付けられる。
そして、南面など、目立つところは大理石で出来た水切り板を採用していた。大理石は重いので、厚手のステンレスでとめている。
そして、サッシ回りは、あらかじめメッシュが施工されている。
ロックウールは80mm厚。
そして写真のように細い横長の形状。したがって、張り手間はかかる。
何故2尺とか3尺幅でないのか、と聞くのを忘れた。
ロックウールは当然のことながら下部から張り出してゆく。
これが、ロックウール専用の透湿性のある専用の接着剤。
開口部回りのロックウールは横張りではなく縦ばり。
配線や配管をきちんと施工。
こうして、壁一面が施工された。
このあと、コーナーメッシュをはじめとしたメッシュの取り付けやベースコート、仕上げ左官、塗装仕上げと続くのだが、それは後日。
また、価格面での検証も後日とさせていただきたい。
お姉たまのおま■こ気持ちよすぎ!!
入れるたびにズッチュズッチュ鳴ってめちゃくちゃ工口いし!!
何回やっても飽きないから、調子乗って5回もハメちったよ(笑)
もち来週もお姉たまに買ってもらう予定だぜーぃ!!( ̄▽ ̄)v
http://alujrxvp.zet.hatu-miku.com/
刊行されましたので御案内致します。
木造住宅の構造に関わることを分かりやすく解説し
確認申請や中間検査時の検査に対応できる接合部等のディテール集としてまとめ
標準図にして「おまけ」につけました。
かなり役立つ内容に致しましたので良ければ。
http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/76780973